アブストラクト(56巻2号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : ダブルDNAアジュバントシステムによる唾液分泌型IgA抗体誘導と抗免疫老化
Subtitle : 神奈川歯科大学学会研究談話会総説
Authors : 片岡宏介
Authors(kana) :
Organization : 徳島大学大学院医歯薬学研究部口腔保健福祉学分野
Journal : 神奈川歯学
Volume : 56
Number : 2
Page : 141-143
Year/Month : 2021 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 一昨年末からはじまったCovid-19(新型コロナウイルス感染症)パンデミックの原因ウイルスSARSCoV-2をはじめ, ウイルスや細菌といった微生物のほとんどは口・鼻腔の粘膜から侵入し, 感染・発症すると考えられています. 厚生労働省の発表では, Covid-19による重傷者数および死亡者数の年齢階級は, 60歳から急増し80・90歳代がピークとなっています. このことは, 宿主の防御機構, すなわち免疫力の低下, 「免疫老化」が大きな原因のひとつと考えられます. また, 免疫力を強化するためのワクチンも, 「免疫老化」を起こしている状態では, 十分なワクチン効果が期待できないのが実情です. ヒト成人の皮膚総面積の200倍以上を占めるといわれる粘膜の表層では, 常に様々な外来抗原と接し, それに抗う手段として, 非特異的防御バリア(自然免疫機構)と特異的防御バリア(獲得免疫機構)が作働しています.
Practice : 歯科学
Keywords :