アブストラクト（46巻2号：神奈川歯学）

神奈川歯学

Japanese

Title　： 重合性基を有しフルオロアルキル基とベンゼン環を導入した新規シランカップリング剤の合成と接着耐水性効果
Subtitle　： 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors　： 清水統太
Authors（kana）　： しみずとうた
Organization　： 神奈川歯科大学大学院歯学研究科
Journal　： 神奈川歯学
Volume　： 46
Number　： 2
Page　： 207-208
Year/Month　： 2011 / 12
Article　： 報告
Publisher　： 神奈川歯科大学学会
Abstract　： 【論文内容要旨】 口腔内に装用された歯科材料や補綴装置は, 摂食時の咬合圧, 食物との擦れ, あるいはブラキシズムなどの応力による物理的劣化と, 飲食物や唾液などによる化学的劣化を受けるだけでなく, 同時に大きな温度変化も負荷される非常に過酷な環境下に長期間さらされ続ける. その結果, シラン処理層をもつ材料では処理層に水が侵入し, 処理層内のシロキサン結合が加水分解により切断され, 材料の機械的性質が低下する. 本研究の目的はこのシラン処理層の耐水性を向上させるために重合性基のメタクリロキシ基とトリメトシキシリル基との間にフルオロアルキル基とベンゼン環を導入した新規シランカップリング剤を合成し, ガラス面適応時の接着耐水性を検討することである. 2,2-bis(4-hydroxyphenyl)hexafluoropropaneを出発原料として, 無色透明な3-{4-[di(trifluoromethyl)-4'-methacryloyloxyphenylmethyl]phenoxy}propyltrimethoxysilane(p-MBMFS)を合成した.
Practice　： 歯科学
Keywords　：