アブストラクト(30巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 舌扁平上皮癌の組織内照射後生検の臨床的意義について
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 佐藤倫一
Authors(kana) : さとうともいち
Organization : 神奈川歯科大学口腔外科学教室第II講座
Journal : 神奈川歯学
Volume : 30
Number : 1
Page : 130-131
Year/Month : 1995 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容要旨」 放射線組織内照射は舌扁平上皮癌に最も適した療法であり, 原発巣制御の如何は本症の頸部リンパ節転移への対応を含め二次治療法の決定にとって重要である. しかし, その照射効果の判定は触診, 視診などの主観的方法に因っているのが現状である. 本研究は原発巣制御の判断指標を得ることを目的として, 組織内照射後の生検を行った舌扁平上皮癌44例を対象とし, 照射後の臨床所見と組織学的所見とを検討した. その結果, 1. 生検は照射後3週から21週までの期間に行われ, 6週未満が32例(72.8%), 平均5.9週であった. 2. 大星・下里分類による組織効果ではGrade IIbが9例(20.5%), Grade IIIが3例(6.8%), Grade IVが32例(72.7%)であった. また, Grade IIIの残存腫瘍細胞にはAg-NORs顆粒がほとんど認められず, Grade IIbの残存腫瘍細胞の核内平均Ag-NORs数は2.04-2.73であり, Ag-NORs数はGrade IIIの判定に有効であった.
Practice : 歯科学
Keywords :