アブストラクト(26巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : ヒト歯根膜の細胞外基質蛋白質の発現の特徴について
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 笹栗健一
Authors(kana) : ささぐりけんいち
Organization : 神奈川歯科大学
Journal : 神奈川歯学
Volume : 26
Number : 3
Page : 327-328
Year/Month : 1991 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : ヒト歯根膜組織は, 歯科矯正臨床においておこなわれる歯の移動に際し, 骨の添加吸収がおこる, 局所の改造現象の過程で, 重要な働きをしていると考えられている. 近年, ヒト歯根膜細胞(HPLF)に対する, 多くの研究がなされている. HPLFの特徴の一つとして, 骨系細胞の分化のマーカーと考えられているalkaline phosphatase (ALP)活性が高いことが挙げられている. また, そのALP活性は, 骨系細胞と同様に, 1,25 (OH)2 D3に依存する. このことから, 形態的には, 線維芽細胞様であるにもかかわらず, 骨系細胞様の機能を有している可能性が示唆されている. しかしながら, 骨系細胞にparathyroid hormoneやcalcitoninを添加した際にcAMPが上昇するのに対し, HPLFでは, このような現象は見られない, という報告もある.
Practice : 歯科学
Keywords :