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アブストラクト(25巻1号:神奈川歯学)
Japanese
Title : | 天然歯と人工歯根の緩圧機構に関する生体力学的研究 |
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Subtitle : | 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨 |
Authors : | 小林優 |
Authors(kana) : | こばやしまさる |
Organization : | 神奈川歯科大学口腔外科学教室 |
Journal : | 神奈川歯学 |
Volume : | 25 |
Number : | 1 |
Page : | 163-164 |
Year/Month : | 1990 / 6 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 神奈川歯科大学学会 |
Abstract : | 「論文内容の要旨」 人工歯根は素材の生物化学的適合性の向上に伴い, さまざまに実用化が進められているが, それらは機械的性質が骨と著しく異なるうえ, 天然歯のもつ歯根膜の機能がないなど, 生物力学的に大きな問題を残している. この問題解決には歯根膜の力学的機能を把握し, 人工歯根周囲組織の応力・歪分布を詳細に検討する必要があるが, 従来の研究はこの点に定性的にも満足すべき解答を与えていない. そこで著者は近年, 構造解析の強力な手法として注目される有限要素法に理論解析法を加え, 天然歯の緩圧機構について静, 動力学的に解析し, この点から人工歯根に付与すべき支持様式と緩衝構造を検討した. その結果, 天然歯の解析では, 歯根膜を単に弾性体膜とみなした場合, 静荷重下で根尖部に著しい応力集中がみられ, 衝撃荷重下でその値はおよそ11倍に増大した. 逆に, 歯根膜のない骨癒着の場合では, 静荷重下で一様な応力の分散がみられるが, 可動性に乏しく, 衝撃荷重下で応力値は約200倍に達した. |
Practice : | 歯科学 |
Keywords : |