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アブストラクト(25巻1号:神奈川歯学)
Japanese
Title : | 歯周炎における歯周組織血管網の立体的観察 |
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Subtitle : | 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨 |
Authors : | 甲斐嘉六 |
Authors(kana) : | かいかろく |
Organization : | 神奈川歯科大学口腔解剖学教室 |
Journal : | 神奈川歯学 |
Volume : | 25 |
Number : | 1 |
Page : | 118-119 |
Year/Month : | 1990 / 6 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 神奈川歯科大学学会 |
Abstract : | 「論文内容の要旨」 実験的ではなく, すでに深い歯周ポケットをつくり, そこからの排膿, 歯槽骨の吸収と歯の動揺といった高度の歯周炎に罹患し, さらに咬合性外傷を伴っていたイヌの下顎切歯を用いて歯周組織, すなわち歯肉内縁上皮と歯根膜に分布する血管網について検索した. 実験方法は我々の教室が従来から血管構築の検索に用いてきた血管鋳型法に蛋白分解酵素を併用することによって血管鋳型のみならず, 歯槽骨をも残した標本を作製し, これらを走査型電顕で立体的に観察した. 炎症時における血管反応は一般に血管拡張, 血漿蛋白の滲出, 血中有形成分の遊出という過程をとり, それに伴い血管構築にも変化が生じる. 慢性炎症時には, 内縁上皮直下の血管網は平坦な網目状の毛細血管網から腎系球体様へと変化していた. これは形態学的には炎症の慢性化に伴う生体の応答が内縁上皮の肥厚, すなわち上皮乳頭(突起)の形成によって, これらの突起が平坦な血管網に釣鐘状に侵入していった結果, 同部位に陥没部が生じ残った部位が腎系球体様になったものと思われる. |
Practice : | 歯科学 |
Keywords : |