アブストラクト(20巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : ポリアラミド繊維およびその改質分子で補強された複合PMMAレジン
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文 内容および審査の要旨
Authors : 下里隆史
Authors(kana) : しもざとたかし
Organization :
Journal : 神奈川歯学
Volume : 20
Number : 3
Page : 422-423
Year/Month : 1985 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」現在, 義歯床用材料としては主としてPMMA系粉液型加熱重合レジンが用いられている. このレジンは技工操作面, 生体との親和性, 経済性など多くの特長を備えているが, 曲げ強さ, 引張り強さ, 耐衝撃強さおよび耐摩耗などの機械的性質は必ずしも満足すべきものではない. 一般に, 義歯床は口腔内での違和感を少なくするために出来るだけ薄く作製する事が望ましいが, 特に上顎義歯床において応力集中が口蓋部の後縁正中線付近, 正中線と両側犬歯, 第2小臼歯を結ぶ線との交点近傍に発生し易く, PMMA系レジンでは機械的強さが十分とはいえず, 破折する場合がある. そこでPMMAレジンの補強法としてエポキシ樹脂含浸処理炭素繊維(ECF)の平織りクロスをPMMAレジンでつつみ込み, 臨床的に応用し得る構造を持たせると共にマトリックスレジンとの界面の接着性を改善させ, 今までの問題点を同時に解決したが, 元来黒色を呈するCFは審美性において臨床的に導入され難い.
Practice : 歯科学
Keywords :