アブストラクト(17巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 口腔癌の頸部リンパ節転移に関する研究
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 本間義郎
Authors(kana) : ほんまよしろう
Organization :
Journal : 神奈川歯学
Volume : 17
Number : 3
Page : 450-452
Year/Month : 1982 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 口腔癌の頸部リンパ節転移は予後に直接関係する重要変化であるが, その実相については不明な点が多い. 今回, 著者は頸部リンパ節の組織学的検索が行われた口腔癌63例を対象に, 転移の有無, 転移部位などの転移状況について検索し, これらと原発腫瘍の大きさ, 組織学的悪性度, 癌細胞の核DNA量, 原発巣間質における細胞浸潤, リンパ節反応形態などとの関連性を検討した. その結果を要約すると以下の如くである. 1. 組織学的な転移陽性率は49.2%で, このうち約半数は初診時すでに転移が認められ, 約70%は初診から2ヵ月以内に軽移が発現していた. 転移は顎下リンパ節を中心に1~2個にとどまることが多く, 少なくとも顎下リンパ節か上内頸静脈リンパ節のいずれか一方に認められた. さらにオトガイ下リンパ節を加えた3部位に転移がとどまる症例が約80%を占め, これら3部位のリンパ節群は口腔癌転移の1次リンパ節と考えられた.
Practice : 歯科学
Keywords :